そうくんのために
せかいで たった いっさつの えほん
げんきにそだってね!
これからよろしく!
2004年3月6日
おとうさん おかあさんより
| ようこそ!赤ちゃん |
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そうくんのために
せかいで たった いっさつの えほん
げんきにそだってね!
これからよろしく!
2004年3月6日
おとうさん おかあさんより
ようこそ! そうくん
ようこそ! あかちゃん
なかえよしを・作 上野紀子・絵
クリエイト・ア・ブック
こうのとりがそうくんを
おとうさんのきみたかさん
おかあさんのちづこさんに
とどけるために
いわたしに むかって
とんで いました。
「そうくんが うまれる
2004ねん3がつ6にち
ごご8じ16ふんまでには
まだ だいぶ じかんも あるなあ。
ちょっと ひとやすみして いくかな。」
こうのとりはずっと とびつづけて いたので
つかれて いたのです。
こうのとりは きれいな おはなばたけに
まいおりました。
「きもちのいい おはなばたけだ。」
こうのとりが そういって やすんでいる あいだに
そうくんは はいはいして
おはなばたけの さんぽに でかけました。
そうくんが おはなばたけに
はいって いくと そこに きれいな
ようせいの おうじょさまが あらわれました。
「ここからは ようせいの くにですよ。
ようせいで ないと はいれませんよ。」
そうくんは
なんの ことだか わかりません。
すると ようせいの おうじょさまは
「そうくんを
ようせいに して あげましょう。」
と いって つえを ふりました。
すると そうくんの せなかに
かわいらしい はねが はえました。
はねが はえると
そこに ちいさな はなの ようせいが あらわれました。
「わたしが ようせいの くにを あんないします。」
そうくんは
はなの ようせいの あとに ついて
おはなばたけの うえを とんで いきました。
「ようせいの くにの おともだちに
しょうかいして あげましょう。」
はなの ようせいは そうくんを
みんなの ところに つれて いきました。
「みなさーん あたらしい ようせいの
そうくんですよー。」
おはなに たくさん ちいさな ようせいたちが
あつまって きました。
あたらしい おともだちが できて
みんな うれしそうです。
「そうくんの
かんげいかいを しましょう。」
みんなが いいました。
ちいさな ようせいたちは
そうくんの ために ジュースを つくろうと
たくさん くだものを もって やって きました。
そうくん ための ごちそうです。
「どうして みんな はじめて あったのに
こんなに しんせつに して くれるの?」
「だって そうくんのよろこぶ かおが みたいんだもの。」
ちいさな ようせいたちが こたえました。
そうくんは うれしくて
ジュースを いっぱい のんで しまいました。
「それでは こんどは みんなでかくれんぼを しましょう。
わたしが おにに なるからみんな かくれて いいですよ。」
と はなの ようせいが いいました。
それを きくと みんなは あっと いうまに
おはなの かげに かくれました。
そうくんも いそいで
おはなの かげに かくれました。
でも みんな すぐに
はなの ようせいに みつかって しまいました。
「こんどは おにごっこを しましょう。」
はなの ようせいが いうと
「こんどは そうくんが
おにに なる。」
と そうくんが いいました。
「えっ そうくんが?」
みんなは おどろきました。
「どうして おになんかに なるの?」
と みんなは そうくんに
たずねました。
「だって みんなの よろこぶ かおが みたいんだもの。」
と そうくんは こたえました。
みんなは そうくんが
こころの やさしい こだと おもいました。
それで ようせいの おうじょさまが
そうくんを ようせいに
したんだと おもいました。
ちいさな ようせいたち みんなは
そら たかく のぼりました。
とりさんが やって きて
びっくりぎょうてんしていました。
そうくんは たのしくて たのしくて
いつまでも とびまわって いました。
あまり とびまわって いたので
みんな つかれて しまいました。
ちいさな ようせいたちは
おはなの うえに まいおりて
おはなの つぼみの なかで おひるねを しました。
そうくんの まわりに みんな よりそって
しあわせそうに ねて しまいました。
しばらく ねて いると
どこからか かすかな こえが きこえて きました。
「そうくん。」
「あっ こうのとりの こえだ。」
みんなも
「きこえる きこえる。」
と いいました。
そうくんが みあたらないので
こうのとりが しんぱいして さがして いるのです。
「もう いかなくては。」
そうくんは いいました。
「また あそびに きても いい?」
そうくんが たずねました。
「でも にんげんに なったら
ようせいで なくなっちゃうから
わたしたちの ことなんて きっと わすれちゃうよ。」
ちいさな ようせいたちが いいました。
「ぜったいに わすれない!」
そうくんは おおきな こえで いいました。
「さようなら また くるね。」
そうくんは
こうのとりの こえの する ほうへ
ようせいの くにの おはなばたけから
でて いきました。
すると そうくんの
せなかの はねが きえました。
「さようなら また あそびに きてね。」
ちいさな ようせいたちは
そうくんに てを ふりました。
そうくんが いって しまうと
ちいさな ようせいたちは
「そうくんは
わたしたちの ことなんか
すぐに わすれちゃうよ。
もう ようせいじゃあ ないんだから。」
「そうだよね。はねが ないんだものね。」
と かなしそうに いいました。
すると そこに また
ようせいの おうじょさまが あらわれました。
そして いいました。
「だいじょうぶ。そうくんは
こころが ようせいに なりましたからね。
はねなんか なくても いつまでも
みんなの ことを わすれませんよ。」
ちいさな ようせいたちは あんしんしました。
「そうだよ。そうくんは
ようせいの こころを もった
ステキな にんげんに なるよ。」
「そうすれば きっと また あそびに きて くれるよ。」
そうくん
ようせいの こころ わすれないでね!
そうくんは
ははとこかばくりにっくの
こうのせんせいの おかげで
しんちょう 48センチ たいじゅう 2612グラムで
たんじょうしたのでした。
おとうさんと おかあさんは
そうくんが うまれて だいかんげきでした。
ともやくん まさみちゃん あけみちゃんが
そうくんの たんじょうを
おいわいして くれました。
それを みとどけると こうのとりは
まんぞくそうな かおを して かえって いきました。
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