● いろいろなシーンに

ゴルフの本

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表の表紙 裏の表紙
表の表紙
裏の表紙
シール


ななこ流

ゴルフ・プレー


あなたに贈るお話の本



ニコラス・グリーンジャケット作

あき よしこ訳

ステファン・マックケルヴァイ画

 
 
空白ページ 挿絵1
 
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これは、比類なきゴルファー

藤咲 ななこのために

特別に書かれた本です。


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ゴルフは18世紀の初めにスコットランドで

生まれた競技であることは、よく知られています。

ささやかに始まったこの競技は、その後

世界中に広まり、今や人気スポーツとなっています。

ボビー・ジョーンズのような、

伝説的なプレーヤーも生まれました。

そして日本でも、国内ツアーにあきたらず、

海外のメジャー大会を目指すプロが

増えています。

ゴルフは世界中で、さまざまな形で

プレーされているのです。

ななこ流ゴルフもそのうちのひとつです。

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ななこは、

くるみみほたちと

お気に入りの浜松カントリークラブ

よくでかけます。

ここで安全なのは、

フェアウェイの真ん中だけ。

そのほかの場所では、

虫も木も鳥もモグラさえ みんな死の危険に

さらされてしまうのです!

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他人のうわさとは裏腹に、

ななこはケチるということがありません。

子供の教育費、家のローンなど

あまりたいしたことのないところに

少し細かいところがあるかもしれませんが……

ゴルフのこととなると話は違います。

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ななこは以前、

「ゴルフは勝つためにする競技だ」と教わりました。

それ以来、いつも賭けて

プレーすることにしています。

スウィングは

チャーシューメンのリズムで打つことや

ゴルフボールはけっして水に浮かないことなども、

ななこは何年もかけて、体得したのです。

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ななこの生活の中で

ゴルフがいちばん大事というわけではありません。

彼女は何を優先させるべきか、

物事のバランスをどうとるかを心得ています。

かつてななこ

嵐の中で全コースを回ったという事実はありません。

彼女が17ホール回ったところで、

ゴルフ場がクローズになってしまっただけなのです。

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ゴルファーは誰でも、パーフェクト・ラウンドを

夢見ています。

ティーグラウンドから

フェアウェイの真ん中に飛ばし、

グリーンをねらって正確に打ち、

パットはカップの中心へ……

こんなシンプルで謙虚なものです。

自分の年齢だけ打つことを、

究極の目標にしている人もいます。

ななこ35を打つのはたやすいことです。

問題は、最初の数ホールでその目的が

達成できてしまうことなのです。

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ゴルフの名手といわれる人は、いかなる場合にも、

各種のショットで対応できます。

例えば 、フェード、ドロー、パンチ・ショット、

ランニング・アプローチ、というように。

ななこも多彩なショット…例えば

チョロ、テンプラ、ドスライス、ドフックなどを

繰り出します。

彼女の持つ最高のショットは、

くるみみほ命名の

“まぼろしの一撃”です。

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以前、ゴルフにハンディキャップ・システムが

導入されました。

これはゴルフの腕前に差がある人同士でも

一緒に競えるように考えられたものです。

プレー最後の20ラウンドのうち

成績のよい10ラウンドをとり、

その人のハンディを計算するのです。

ななこにとって、

このシステムは大きな欠点があります。

彼女は数える価値のある10ラウンドを

回ったことがないのです!?

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ななこがゴルフをする理由のひとつは、

運動のためです。

ほかの運動はどれもななこには不向きでした。

泳ごうとすれば体が浮かず、

テニスをやればネットにボールの行く手を阻まれ、

さっさと切り上げたのは、よかったのですが、

彼女はホトホト疲れてしまいました。

ななこのように

ほどよく鍛えられた肉体の持ち主には、

ゴルフはぴったりの運動だったのです

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ゴルフのラウンドを回りおえると、

いつもななこ

くるみみほ

『19番ホール』に現れます。

そこでその日のショットについて話し合ったり、

次の日程を決めたりするのです。

おなじみのシーンではありますが、

ななこは仲間と一杯ひっかけます。

それから、いかに今日はついていなかったか、

あそこにバンカーがなかったら、

あのショットさえうまく打っていればと

いつものことをあれこれ話し合い

賭けの借金を、作り笑顔で払います。

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ゴルフの腕はたいしたことがないのですが、

ななこはときに素晴らしいショットを

繰り出します。

以前、ディープ・バンカーから打ったショットが

奇蹟的にチップインしたことは、

いまだにみんなの語り草になっています。

手の5番を使ったって、

あんなショットは打てないですよね。

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ななこは友だちも、

ゴルフも大好きだからこそ、プレーするのです。

みんなで出かけて、自然の中で

緊張から解放されるチャンスでもあります。

ななこはこんな

ことを言ったことがありました。

「ゴルフボールを打つたびに、

ストレスが解消されてゆくんだよ」

事実、ゴルフをするたびに、

本当にたくさんのストレスが解消されるのです

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ななこはいつか

自分のゴルフの本を書くことを夢見ています。


『3歩前進2歩後退 

    -ななこのゴルフ人生辛抱だ』


『ゴルフにおける能書きとスコアの相関関係

                 -ななこ著』


ななこ

               19番ホールの楽しみ方』

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ななこは何年間も

自分のゴルフに挫折感を味わってきたにも関わらず、

いまだにゴルフを続けている、

その根性は見上げたものです。

彼女は我を忘れて

1日中、原野や森林を走り回るのです。

だからこそ

賭けに負けたときの支払いが

きれいなことはさておき、

ななこはかけがえのないゴルフ仲間なのです。

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ゴルフは、藤咲 ななこにとって

まさにチャレンジなのです。

くるみみほがななこに

どうしてゴルフをするのか問いかけます。

その答は明白です。

ティーショットがうなりをあげて、飛んでいく瞬間。

アイアンショットがピンにからんでいく瞬間。

ロングパットがラインどうりに

カップに吸い込まれていく瞬間……

ななこにとってそんなありふれた出来事はともかく、

ロングホールでセカンドショットが

直接カップインするような

奇跡の主人公になる為にゴルフを続けているのです。

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挿絵18


藤咲 ななこ


自分流ゴルフを楽しんでください。

スコアが悪いからといって、

その日を棒にふるようなことがないように。

ゴルフをボウリングと同じように考えたら

いいと思います。

スコアが高いほどいいんだってくらいに……


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みほより

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ななちゃんの腕には完敗!








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