ななこ流
ゴルフ・プレー
あなたに贈るお話の本
ニコラス・グリーンジャケット作
あき よしこ訳
ステファン・マックケルヴァイ画
| ゴルフの本 |
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ななこ流
ゴルフ・プレー
あなたに贈るお話の本
ニコラス・グリーンジャケット作
あき よしこ訳
ステファン・マックケルヴァイ画
これは、比類なきゴルファー
藤咲 ななこのために
特別に書かれた本です。
2007年6月6日
ゴルフは18世紀の初めにスコットランドで
生まれた競技であることは、よく知られています。
ささやかに始まったこの競技は、その後
世界中に広まり、今や人気スポーツとなっています。
ボビー・ジョーンズのような、
伝説的なプレーヤーも生まれました。
そして日本でも、国内ツアーにあきたらず、
海外のメジャー大会を目指すプロが
増えています。
ゴルフは世界中で、さまざまな形で
プレーされているのです。
ななこ流ゴルフもそのうちのひとつです。
ななこは、
くるみやみほたちと
お気に入りの浜松カントリークラブに
よくでかけます。
ここで安全なのは、
フェアウェイの真ん中だけ。
そのほかの場所では、
虫も木も鳥もモグラさえ みんな死の危険に
さらされてしまうのです!
他人のうわさとは裏腹に、
ななこはケチるということがありません。
子供の教育費、家のローンなど
あまりたいしたことのないところに
少し細かいところがあるかもしれませんが……
ゴルフのこととなると話は違います。
ななこは以前、
「ゴルフは勝つためにする競技だ」と教わりました。
それ以来、いつも賭けて
プレーすることにしています。
スウィングは
チャーシューメンのリズムで打つことや
ゴルフボールはけっして水に浮かないことなども、
ななこは何年もかけて、体得したのです。
ななこの生活の中で
ゴルフがいちばん大事というわけではありません。
彼女は何を優先させるべきか、
物事のバランスをどうとるかを心得ています。
かつてななこが
嵐の中で全コースを回ったという事実はありません。
彼女が17ホール回ったところで、
ゴルフ場がクローズになってしまっただけなのです。
ゴルファーは誰でも、パーフェクト・ラウンドを
夢見ています。
ティーグラウンドから
フェアウェイの真ん中に飛ばし、
グリーンをねらって正確に打ち、
パットはカップの中心へ……
こんなシンプルで謙虚なものです。
自分の年齢だけ打つことを、
究極の目標にしている人もいます。
ななこが35を打つのはたやすいことです。
問題は、最初の数ホールでその目的が
達成できてしまうことなのです。
ゴルフの名手といわれる人は、いかなる場合にも、
各種のショットで対応できます。
例えば 、フェード、ドロー、パンチ・ショット、
ランニング・アプローチ、というように。
ななこも多彩なショット…例えば
チョロ、テンプラ、ドスライス、ドフックなどを
繰り出します。
彼女の持つ最高のショットは、
くるみとみほ命名の
“まぼろしの一撃”です。
以前、ゴルフにハンディキャップ・システムが
導入されました。
これはゴルフの腕前に差がある人同士でも
一緒に競えるように考えられたものです。
プレー最後の20ラウンドのうち
成績のよい10ラウンドをとり、
その人のハンディを計算するのです。
ななこにとって、
このシステムは大きな欠点があります。
彼女は数える価値のある10ラウンドを
回ったことがないのです!?
ななこがゴルフをする理由のひとつは、
運動のためです。
ほかの運動はどれもななこには不向きでした。
泳ごうとすれば体が浮かず、
テニスをやればネットにボールの行く手を阻まれ、
さっさと切り上げたのは、よかったのですが、
彼女はホトホト疲れてしまいました。
ななこのように
ほどよく鍛えられた肉体の持ち主には、
ゴルフはぴったりの運動だったのです
ゴルフのラウンドを回りおえると、
いつもななこは
くるみやみほと
『19番ホール』に現れます。
そこでその日のショットについて話し合ったり、
次の日程を決めたりするのです。
おなじみのシーンではありますが、
ななこは仲間と一杯ひっかけます。
それから、いかに今日はついていなかったか、
あそこにバンカーがなかったら、
あのショットさえうまく打っていればと
いつものことをあれこれ話し合い
賭けの借金を、作り笑顔で払います。
ゴルフの腕はたいしたことがないのですが、
ななこはときに素晴らしいショットを
繰り出します。
以前、ディープ・バンカーから打ったショットが
奇蹟的にチップインしたことは、
いまだにみんなの語り草になっています。
手の5番を使ったって、
あんなショットは打てないですよね。
ななこは友だちも、
ゴルフも大好きだからこそ、プレーするのです。
みんなで出かけて、自然の中で
緊張から解放されるチャンスでもあります。
ななこはこんな
ことを言ったことがありました。
「ゴルフボールを打つたびに、
ストレスが解消されてゆくんだよ」
事実、ゴルフをするたびに、
本当にたくさんのストレスが解消されるのです
ななこはいつか
自分のゴルフの本を書くことを夢見ています。
『3歩前進2歩後退
-ななこのゴルフ人生辛抱だ』
『ゴルフにおける能書きとスコアの相関関係
-ななこ著』
『ななこの
19番ホールの楽しみ方』
ななこは何年間も
自分のゴルフに挫折感を味わってきたにも関わらず、
いまだにゴルフを続けている、
その根性は見上げたものです。
彼女は我を忘れて
1日中、原野や森林を走り回るのです。
だからこそ
賭けに負けたときの支払いが
きれいなことはさておき、
ななこはかけがえのないゴルフ仲間なのです。
ゴルフは、藤咲 ななこにとって
まさにチャレンジなのです。
くるみやみほがななこに
どうしてゴルフをするのか問いかけます。
その答は明白です。
ティーショットがうなりをあげて、飛んでいく瞬間。
アイアンショットがピンにからんでいく瞬間。
ロングパットがラインどうりに
カップに吸い込まれていく瞬間……
ななこにとってそんなありふれた出来事はともかく、
ロングホールでセカンドショットが
直接カップインするような
奇跡の主人公になる為にゴルフを続けているのです。
藤咲 ななこ様
自分流ゴルフを楽しんでください。
スコアが悪いからといって、
その日を棒にふるようなことがないように。
ゴルフをボウリングと同じように考えたら
いいと思います。
スコアが高いほどいいんだってくらいに……
2007年6月6日
みほより
ななちゃんの腕には完敗!
2007年6月6日
みほより
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